それ、本当に「パソコン修理」ですか？

こんにちは、いつもありがとうございます。
アイティフィックス、札幌店長の森田です。

GW連休後半がはじまりましたね。
札幌近隣は晴れの日が続くようなので、
わたくしは庭の手入れに本腰を入れたいなど
一応目標を立てています。
今年こそ、できるといいんですけど。。。

さて、タイトルの件ですが、
これまでずっと向き合いたいと考え続けてきた
この仕事の重要ポイントテーマでした。

まずは、パソコン本体が物理破損してしまった場合、
メーカー修理工場に依頼しなくてはなりません。
もしメーカーがサポートを保証してくれる5年が過ぎ、
どうしても部品交換しても使い続けたいと思うなら、
パソコンのパーツ交換をして修理対応する業者に
依頼をすることになります。

これは物理的に壊れている場合のお話です。

もしメーカーサポート期間内に、
安く修理したいと思うあまり、
近所のパソコン修理店で部品交換してしまった場合、
その時点でメーカーサポート対象外扱いに変わり、
不調が出るたび、修理店にみてもらうことになります。
恐らくこの悪循環が起きてくることでしょう。

なぜなら、修理店が提案するアドバイスは、
必ずしも利用者にとって利益あるものではないからです。

ここからは、つい先日お見掛けした実例を紹介します。
わたしは光回線開通後の設定サポートで訪問しました。
お客様がわたくしにお尋ねになったことは、以下。
・このパソコンが遅いので、(業者にきて)みてもらったら、
　HDDをSSDに変えれば速くなると言われました。
・セキュリティソフトはもういらない。Defenderで十分です。
・パソコンは、1年半前に新品で家電量販店で購入。

この話は、本当ですか？　真顔でお尋ねでした。

「家電量販店で購入」というキーワードから、
「延長保証に入っていませんか？」とお尋ねすると、
なんと5年保証に入っていらっしゃいました。
5年保証に加入しているというのに、
SSD交換しようとするなんて言語道断です。
しかもスペックを見る限り、
動作が遅い原因になっているのはHDD以外にも、
決定的なのはCPUが業務向けではない格安モデル、
メモリもWindows11なのにも関わらず8GBしかない。
仕事で使うパソコンとの事なので、
結論言うと、このお客様は機種選びに失敗している
ということなのです。

もうひとつ気になったのが、
仕事で利用するとお客様が言っているのに、
セキュリティソフトはもういらないと業者が言った
というところでした。
お客様が、なぜあの人はそのようなことを言ったのだろう？
お客様がぼそりと仰るので、素直にお答えしました。

その業者さんは、SSD交換さえすれば速くなると思っていた、
またはセキュリティソフトの延長料金をやめさせて、
代わりにSSD交換することで利益をあげたかった。
この二つのいずれかしか、わたくしには思いつきませんでした。

長くなりましたが、もう少しお話してみたいと思います。
メーカー純正のパソコン出張サポートでは、
パーツ交換提案は絶対に致しません。
交換するのは故障時のみなので、
故障対応はメーカー修理工場送りになります。
メーカー修理工場以外で部品交換する作業をすると、
メーカーサポート外、かつマイクロソフトサポート外になり、
マイクロソフトOfficeライセンスが認証できなくなったり、
その場合Officeの買い直しが必要になります。

では、どうしてこんな被害に遭ってしまうのか。
そもそも業者探しに、
『パソコン修理』というキーワードを使うからなのです。
実際、わたくしにパソコン購入後の設定サポートや、
パソコン・周辺機器のトラブルでお呼びいただく時、
かなりのお客様が、『パソコン修理お願いします』
とのお電話をくださるのです。

お客様がパソコントラブルで業者を探すキーワードの
最上位が「パソコン修理」だと委託を受けている業務の
研修でも聞いているくらいなのです。

では、「パソコン修理」でないなら、なんなのですか？
という疑問が出てくると思います。
・急にパソコンから音が出なくなった
・wifiが不調で、ルーター買い替え手も解消しない
・プリンターが急に印刷できなくなった
・パソコンの画面が英語文字で進まない

こういうのは、パソコン修理ではなく、
パソコントラブルなのですよ。
修理というのは、物理的にパーツ交換する作業ですからね。

パソコン　エラー　業者　札幌
パソコン　音が出ない　業者　札幌
ワイファイ　切れる　業者　札幌

などなど、　自分の困ったことを正確に検索する
というのが利益にならないサポートに引っかかってしまう
というリスク回避になります。

最後に、これは改めてブログに書く予定ですが、
仕事で使う、プライベートで使うに限らず、
有料のセキュリティソフトは使いましょう。
有料セキュリティソフトはもういらないなどと、
無責任にお客様を説き伏せようとする業者は、
経験不足なのだろうと思います。
対応件数の絶対数が少なければ、
当然ながらセキュリティソフトがあれば回避できた
というケースに遭遇する確率は下がります。
その業者の対応件数実績・ボリュームは、
実際のサポートの品質や技術力に影響します。

優れたセキュリティソフトがあれば避けられた
というケースをわたくしは今でも見かけますよ。
よく引き合いに出されるセキュリティソフト性能評価機関、
その信憑性について、なぜ言及せずに、
有料セキュリティソフトが不要と言っているのか、
わたくしにはそこが非常に疑問です。

多少でも仕事にパソコンを使うからパソコンを買う。
そうでなければパソコンを買わないのが昨今の実情です。
パソコンで仕事はちょっとだけ、
うちみたいな小さい会社はたいしたことしてないです、
という場合でもセキュリティソフトは必要です。
仕事はしないけど、趣味で株の売買をするだけ
という人にもセキュリティソフトは必要です。

最後にもう一度、パソコンのなにかお困りごとが出た時、

パソコントラブル

で検索しましょう。
「パソコン修理」というワードを使うのは、
くれぐれもやめておきましょうね。